CONCEPT 柳川屋のこだわり

〈副社長のこだわり紀行〉


〈うなぎだより〉


うなぎだより|Vol.1

毎年11月になると、アジア地域全域でうなぎシラス漁のシーズンに突入します。うなぎを扱う弊社としましてはシラスが獲れているか否かの情報が何よりも気になる時期です。日本では、12月中旬から漁が解禁となります。そんな折、弊社が仕入契約をしているうなぎ問屋よりシラス漁についての第一報が入りました。2017年11月中旬のことになります。

 


『うなぎのシラスが獲れていない!!』

 

うなぎシラス漁は11月に入り先に解禁となった台湾海域でうなぎシラス漁水揚げ状況の第一報がアジア全域での今後の取れ高を占うかのようでした。(過去の実例からシラス漁解禁直後の水揚げ状況がその年全般の取れ高に比例した場合が多い)私たちは一瞬にして凍りついてしまうような思いでした。
 
シラスの取れ高による鰻の仕入価格の変動は今までにもあったものの、2017年から2018年にかけてのシラス漁は過去最悪といってもおかしくない程の不漁続きとなりました。問屋さんとのやり取りを重ね、ひたすら情報収集が続く日々。この時期、多くのうなぎ屋がシラスの取れ高に不安を抱きながら師走から新年を迎えたことでしょう。
 
 このままではうなぎが手に入らないかもしれない。年が明け、弊社が経営する飲食店舗は例年1月4日には営業を開始します。『初春に鰻を食して今年も運勢うなぎ昇り!』と初春を祝いたい気持ちとは裏腹に、日本近海及びアジア地域全体でもシラスの水揚げ量が増えることはなく、それこそうなぎの仕入れ値が先行きの不安からうなぎ昇りの一途を辿ってしまいました。
 
連日右肩上がりになるうなぎの仕入価格と先行き不安による養鰻場の度重なる鰻の池上げ延期等。シラスの採捕状況と養鰻場の鰻池上げ量等、双方の情報収集を問屋さんと蜜に行いました。営業に支障をきたすことのないうなぎの量を確保するべく、仕入れのことだけに奔走する毎日が続きました。
 
しかし3月に入り春の陽気の訪れと共に、少しずつですがシラスが獲れだしたとの情報が各地の問屋さんから入り、各養鰻場も少しずつ鰻の池上げがすすみ、最近になってようやくうなぎの仕入れも安定してきたように感じています。(まだまだ、仕入れ値は高値で水位していますが…)
ともあれ、今季も美味しい国産鰻を仕入れてお客様方にご提供させていただける。この喜びをかみ締めている今日この頃でございます。
 

有限会社サンクス うなぎ処 柳川屋
取締役副社長 安永幸滋